[対数年表版かたまり歴史地図]

「歴史年表というのは、現代に影響する事件の量ではかるので、現代に近いほど、10年の寸法が長くなる。こうした意味では歴史の時間は均質に流れていない。
まして、共通の尺度である人間の生のない時代を考えるとなると、これは対数直線が自然なのである。
社会科で、地球の歴史などを数直線にするやり方がある。ぼくは、対数直線にするやり方と並べないのは不公平だと考えている。
時間が均質に加法的に流れるというのもまた、きわめて人工的な世界なのだ。」(森 毅)

参考文献:「指数・対数のはなし」P80 森 毅著 東京図書